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産業ファンド投資法人がスズヤス浦安支店の底地7925㎡を取得(2016/03/31)

鋼板、条鋼など鉄鋼製品の販売および鋼板加工、輸出入を手掛けるスズヤスは、このほど千葉県浦安市にある日本最大級の鉄鋼団地・浦安鉄鋼団地内にある浦安支店を売却しました。


物件名称は「IIF浦安マシナリーメンテナンスセンター」で、首都高湾岸線の舞浜インターチェンジより約1kmという立地です。底地は産業用不動産の産業ファンド投資法人が約13億円で取得し、建物は建設機械リース業界で売り上げトップ3に入る西尾レントオールが取得しました。産業ファンド投資法人にとって、2件目となる工場案件の取得です。

同投資法人によると、団地内では空き物件が枯渇している状態で、鉄鋼関連に限らず多種多様な業態が関心を示しているといいます。

産業ファンド投資法人は、2065年3月まで49年間の事業用定期借地権設定契約(うち10年間解約不可)で西尾レントオールに土地を賃貸します。建物は、西尾レントオールが自社の建設機械の整備・保管拠点とする予定です。
一方、スズヤスは2016年7月に浦安支店を千葉県浦安市港73に集約しています。


土地売却は事業基盤強化の一環か

スズヤスの前身である鈴康産業は、1995年5月に会社更生法の適用を申請して倒産しています。1997年11月に更生計画が認可され、関連10社が統合してスズヤスとして再発足しました。現在は、産業ファンド投資法人のスポンサーである三菱商事のグループ会社、メタルワングループにおける加工流通事業の中核を成しています。新日鐵住金や神戸製鋼所が株主として名を連ねており、2016年3月期の売上高は253億円です。

スズヤスは、2016年度の基本方針に「事業基盤のブラッシュアップ」を掲げており、収益力強化や営業・生産体制の最適化を推進していくと表明しています。浦安支店の売却も、こうした方針の一環と考えられます。


CREの適切な運用で企業価値を向上

今回のスズヤスによる土地売却と支店の統合は、企業価値を向上させ、事業基盤を強化するCRE(企業不動産)戦略の一例です。

事業環境が厳しさを増し、各企業は「ヒト」「モノ」「カネ」といった経営資源をシビアに精査する必要に迫られています。そのなかで、拠点統合や遊休地の利活用といった土地・建物などのCREの適切な運用は、大きな課題のひとつです。スズヤスの例のように、企業不動産を戦略的資産として、見つめ直してみてはいかがでしょうか。