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香港企業が大阪府りんくうゲートタワービルの底地を取得

大阪府は2015年7月31日、関西国際空港の対岸にそびえる高さ256mの超高層ビル、りんくうゲートタワービルの底地などを売却する一般競争入札を実施。その結果、香港企業の特定目的会社(SPC)が3億8800万円で落札しました。
バブル経済期に大阪の湾岸エリアとして造成されたりんくうタウンは、バブル崩壊と大阪財界の地盤沈下とともに高層ビル計画がことごとく頓挫し、竣工されたのはこの大阪府が主導して建設したこのりんくうゲートタワービルだけでした。そんなある意味「いわくつき」企業不動産物件のりんくうゲートタワービルに目をつけた香港企業の狙いとは何なのでしょうか。



3度の運営会社変更など、紆余曲折を経たりんくうゲートタワービル

りんくうゲートタワービルは2015年現在、同じ大阪府の「あべのハルカス」、横浜の「ランドマークタワー」に次いで、日本で3番目の高さを誇っています。
入居テナントは、賃貸形式のオフィスや、800平方メートルの国際会議場、ホテルなどで構成されています。
大阪府の第三セクター法人であるりんくうゲートタワービル株式会社が運営会社となっていましたが、会社更生法の適用を申請し破綻したことで、2005年12月以降はビルメンテナンスや不動産管理を手がけるビケンテクノの子会社が、管理・運営を担ってきました。その後、2012年には香港に拠点を置く不動産投資会社「新龍国際(SiS International Holdings)」グループのSPCが約30億円で買収するなど、紆余曲折を経てきました。


「底地」の取得である点にも注目

りんくうゲートタワービルは、大阪市内から距離があること、隣接する関西国際空港の利用客低迷などで、民間のオフィスはあまり入居せず、国際会議場やホテルなどの公共性が高い施設や、大阪府の事務所などが入居して、賃料を下支えする構図が続いていました。
しかし、2013年ごろから外国人観光客が急増し、アジアなどから格安航空会社(LCC)が数多く就航する関西国際空港の利用客も増加。東京オリンピックに向けて、こうした傾向は強まると予想され、同空港のプレゼンスが高まるほど、隣接するりんくうゲートタワービルの企業不動産としての価値も上昇すると考えられます。
また、今回香港企業が落札したのが底地であることも注目すべき点です。ビル経営のように空室率や賃料などに悩まされることのない底地は、手堅く優良な投資対象でもあります。今後価値上昇を期待できるりんくうゲートタワービルの底地を取得した香港企業の狙いも、その点にあるのではないでしょうか。